日本酒を飲みながら、自由を探すプログラマー

プログラマーの雑記になります。書評多し。技術少なし。

働かないアリに意義がある~働かない人には意義がある?(副題は勝手につけてます)~

アリの世界だけではなく、ヒトの世界にも働かない輩はいる。

自分自身が頑張って働いているとは思わないが、一定数頑張って働く気がない人がいるのも事実である。

というか、アリの世界には生まれてから一切働かない強者もいるらしい。

私はヒトの世界で今までそんな強者に会ったことがない。

でも、真社会性(独裁国家)のアリでは働かないものの存在は一般的らしい。

ちなみに真社会性とは、生殖活動をしないワーカーが死ぬまで働き、一方で女王さまが「パンが無いなら、ケーキを食べればいい」が普通に言える社会である。そして、真社会性の生物では、この社会が持続するのである。

ワーカーが死ぬまで働くといっても、上で記載したように、どのアリも働き続けるわけではない。
このワーカー中のだいたい8割が常時、働いていない。

もちろん、ワーカーが全員が揃って働くほうが効率が良いし、仕事が捗る。これは実験的にも明らからしい。

では、なぜ働かないアリが存在するのかというと、働き続けて疲れたアリが休憩を取った際に、そいつらの代わりに働くために、働かないアリは存在するのである。

働いていたものが疲労して働けなくなると、仕事が処理されずに労働刺激が大きくなり、いままで「働けなかった」個体がコロニー、つまり反応閾値が異なるシステムがある場合は、それらが働きだします。それらが疲れてくると、今度は休息していた個体が回復して働きだします。こうして、いつも誰かが働き続け、コロニーのなかの労働力がゼロになることがありません。一方、みながいっせいに働くシステムは、同じくらい働いて同時に全員が疲れてしまい、誰も働けなくなる時間がどうしても生じてしまいます。卵の世話などのように、短い時間であっても中断するとコロニーに致命的なダメージを与える仕事が存在する以上、誰も働けなくなる時間が生じると、コロニーに長時間は存続できなくなってしまうのです。


人間社会でも、働いてない人は働いている人が休みを取ると、いわゆるピンチヒッター的にで働き出すことが多いと思います。

働かない人も、(働いて休息を取っている人は気づかないかもしれないが…)実は裏では役に立っているのである。
短絡的かもしれませんが、実は働かない人にも若干の意味があるのです。



「ヒトもアリも働く、働かないの黒白では判断できない複雑な社会で生きているのだなぁ」と改めて感じる一冊です。


働かないアリに意義がある (中経の文庫)

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