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プログラマーの雑記になります。書評多し。技術少なし。

書評:消費税のカラクリ(斎藤 貴男)

 

物を買ったら消費税を払うことが当たり前になっている。

 

当たり前すぎて、消費税という税金を納めていることさえ気づかない。

 

でも、消費税が上がってしまったら、物を買うときに支払う金額が増えるから、増税はなんとなく嫌で反対する人が多い。

 

そういう私もなんとなく、消費税の増税には反対である。(消費税が10%になることは決定しているが。。)

 

そこで、消費税を少しでも勉強してみようと思い、「消費税のカラクリ」を読んでみた。

 

「消費税のカラクリ」では、まず消費税がどのような税なのかの説明から始まり、徐々に筆者の消費税に対する思いが書かれている。

 

消費税とは弱者のわずかな富をまとめて強者に移転する税制である。

 

「消費税のカラクリ」で出てくる上の一文は、筆者の消費税に対する考えを物語っている。

 

「えっ、社会福祉のために使用するお金が必要だから、消費税の増税したんじゃないの?」って思ったんだけど、どうやら違うらしい。

 

今まで知らなかったのだが、消費税の支払いができなくて、破産していく会社があるらしい。

 

個人の消費税の支払い方は物を買うときに払うだけであるが、会社の消費税の支払い方は少し異なっている。

 

会社が納税する消費税 = 仮受消費税等(物を売った時に受け取った消費税)ー 仮払消費税等(物を買った時に支払った消費税)

 

 

上の式で計算された金額を会社は一括して納税しなければならない。

会社が赤字なら、支払わなくていい法人税とは異なり、会社が赤字であったとしても消費税の支払義務はあるらしい。

 

そのため、赤字になった会社に対しても税務署は取り立てをするらしい。その取り立て方の描写が「消費税のカラクリ」に書かれているのだが、税務者はなかなか酷い人間組織として描かれている。(税務署も取り立てることが仕事なので、しょうがない気がするのだが、、)

 

もちろん利益が上がらない企業は倒産するべきという考えもあると思うが、赤字で積立がない企業は世間一般的には社会弱者であり、そういった会社を苦しめる消費税という存在にはこの本を通して、少し考えさせられた。(これは会社だけでなく、個人にも当てはまると思うが、、)

 

「消費税のカラクリ」では、上記したこと以外についても、今まで知らなかった消費税の真実が描かれている。

 

消費税って何気なく支払っているけど、どういった税なのかを改めて考えたい人にはオススメの一冊である。

 

※ちなみに会計的なことはあまり載っていないので、そういった内容を期待している人にはあまりお薦めできないです。。

 

 以上

消費税のカラクリ (講談社現代新書)

消費税のカラクリ (講談社現代新書)