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書評:人口と日本経済〜長寿、イノベーション、経済成長〜(吉川 洋)

「人口と日本経済」は、人口が日本経済にどう影響しているかについて語った一冊です。

 

人口と日本経済 - 長寿、イノベーション、経済成長 (中公新書)

人口と日本経済 - 長寿、イノベーション、経済成長 (中公新書)

 

 

 

メディアでは少子高齢社会では経済の成長はできないと吹聴していますが、実際にはそうではないと吉川さんは「人口と日本経済」でそれについて否定しておられます。

 (「人口と日本経済」ぐらい、日本の新聞も踏み込んで経済に語ってもらいたい。よく論理的と言われる社説でも経済について、チンプンカンプンなことが多いので、、)

 

本の中でも、人口が増加しないと経済成長しないかというとそうではないと、フランスの例などを挙げて統計的な証拠とともに記述されています。

 

もちろん、人口が経済成長とまったく関係ないかといわれればそうではないと思います。

筆者自身も、人口がまったく経済とまったく関係ないという明言は避けられています。

 

では、経済成長には何が一番大切なものは何でしょうか?

筆者が経済成長にもっとも関係していると考えているのはイノベーションです。

 

イノベーションが経済成長にとって、もっとも大切であるというのは自明の事柄です。

この事柄については、反証する例が挙げられないと思います。

 

また、筆者は言います。イノベーションとはITのような技術的なことだけではなく、スターバックスのように新たな価値を創造するものもそうであると。

 

この記述を踏まえると、日本経済が停滞しているのは、この国が抱える人口的な問題だけではなく、イノベーションが 起こっていないことを示していると思います。

 

イノベーションが起こっていないかというと嘘になると思いますが、多くの人間を巻き込むようなGoogleやAppleが引き起こしているイノベーションは日本では起こっていないです。 

 

そのことが日本経済にとって、人口問題よりも問題であると筆者は思われています。

では、なぜイノベーションが生じないかというと…

ここからは「人口と日本経済」を読むやら、他の本を読んでください。

 

「人口と日本経済」では他にも人口と食料がどのように関係し、経済にどのような影響、危機をもたらすかについての記述もされており、人口についての記載が多くあります。

 

「人口と日本経済」は、今後少子高齢社会を長く続く日本において、人口と経済を考える入門的な一冊になっています。

 

特に、今後の日本経済を占ってみたいという人には読んでもらいたい。

 

以上