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脱力で生きていくためのブログ

プログラマーの雑記になります。書評多し。技術少なし。

書評:良いトレーニング、無駄なトレーニング 科学が教える新常識(アレックス・ハッチソン)

Book review Sports

「良いトレーニング、無駄なトレーニング 科学が教える新常識」を読めば、スポーツに対する常識は嘘ばかりだとあらためて感じることができます。

 

例えば、以下の記載は普段聞き慣れているスポーツの常識が嘘だと感じさせてくれます。

ストレッチでの可動域は広がるが、ケガの発生率を低下させる効果は科学的には確認されていない。柔軟性を高める効果は、運動前ではなく運動後のストレッチのほうが高い。

 

スポーツをする前の人に言う「しっかりストレッチしてから、始めてください。」等のセリフは、間違っていることが分かります。

もちろん、ここで言うストレッチとは静的なストレッチのことであり、ブラジル体操のような動的なストレッチのことではありません。ブラジル体操のような動的なストレッチは体を温める効果があるので、現在のところ良いウォーミングアップ方法とされています。

一方で、静的なストレッチはケガの発生率を下げないだけではなく、筋力・スピード・持久力に悪影響を及ぼすことがわかっているみたいです。

 

つまり、スポーツをする前に静的なストレッチはしてはいけないのです。

 

スポーツをする前に、静的なストレッチを昔誰かに言われたからといって何となくやっている人は多いのではないでしょうか。

 

この本は、そういった似非スポーツ科学を最新の知見から正してくれます。

「良いトレーニング、無駄なトレーニング 科学が教える新常識」の著者であるアレックス・ハッチソン氏は物理学博士を持った特異なスポーツライターです。

 

そのため、アレックス・ハッチソン氏は元科学者のポリシーにのっとり、この本で紹介されている知見に対する出自を明らかにしてくれています。

同時に現在の科学では明らかになっていない知見に対しては、賛否両論の意見を掲載し、まだ分かっていないということ明記してくれています。

 

この本に記載されている内容は、少なからず最新の研究から導き出された正しい内容のみになっています。

 

日本におけるスポーツに関する本の多くは、研究内容を掲載しないようなものになっています。おそらく、これは本を執筆するスポーツライターやスポーツトレーナーが論文等を読む素養がないためだと思います。しかし、最新の論文を読まないと、最新の研究結果から正しいスポーツ科学の知識を手に入れられないでしょう。

 

こういった最新の知見を周知するために、スポーツ科学の本を執筆する人がいるのではないでしょうか。

日本における、正しいスポーツ科学の知見を紹介する本の乏しさにあらためて気付かされます。

 

その点「良いトレーニング、無駄なトレーニング 科学が教える新常識」はしっかりとした研究に基づいて書かれているので、正しいスポーツの方法を知り、効率よくスポーツを行いたい方にはオススメの一冊になっています。

 

ぜひ、スポーツに対する正しい知見を得たい人は読んでみてはいかがでしょうか。

 

良いトレーニング、無駄なトレーニング 科学が教える新常識

良いトレーニング、無駄なトレーニング 科学が教える新常識

  • 作者: アレックス・ハッチンソン,児島修
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2012/02/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 2人 クリック: 28回
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以上