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プログラマーの雑記になります。書評多し。技術少なし。

書評:新自由主義の自滅 日本・アメリカ・韓国(菊池 英博)

新自由主義の限界が近づいているかもしれないと思わせる1冊です。

新自由主義とは、政府の介入を毛嫌いして、人々が欲しいものを買うことによって経済が成長するという考え方です。

人々が欲しがるもの、つまり、需要、それによって経済が成長し、正しい道へと導くというものです。

政府が支出を増やして、公共事業をすることも需要だと思うのですが、、

そこがどう違うのかは分からないです。

すみません。

 

日本でその思想にどっぷり使い、新自由主義の政策をとった人といえば、小泉純一郎元首相です。

小泉純一郎元首相は、政府の介入が少なくなるように小さな政府を目指します。

分かりやすいところでいえば、郵政民営化です。

日本郵政公社を民営化しました。

この郵政民営化は手段で、目的は小さな政府を目指すためです。

あとは、小泉純一郎元首相は、プライマリー・バランスを黒字化するという目標を立て、政府の支出を抑えようとされました。

このことも新自由主義的な思想を反映させた政策でした。

 

「新自由主義の自滅 日本・アメリカ・韓国」の中でも、この新自由主義的な小泉元首相の政策は批判されていますが、実際にも問題だらけでした。

政府が支出を抑えたことにより、市場のお金の周りが悪くなりました。

もちろん、経済が良いときにはその政策は正しいですが、この頃はバブルが弾けた経済をまだまだ引きずっていました。

その結果、さらに経済を疲弊させることになりました。

ただ経済を疲弊させただけではなく、格差や貧困を助長させました。

まぁ、一番の問題は狂ったバブルだと思いますが。

 

格差や貧困の問題はどの時代にもありますが、この時期にその問題が増えたのはデータからも明らかです。※1

小泉純一郎さんが首相だったあたりのジニ係数伸びが大きくなっています。

詳しくは「新自由主義の自滅 日本・アメリカ・韓国」に載っています。

 

また、この本ではアベノミクスも批判されています。

まだ安倍さんが首相が務めてられている以上、アベノミクスの評価は時期早々だと思います。

しかし、経済成長なくして、格差や貧困問題は解決しないです。

そういった意味では個人的にはアベノミクスが向いている方向は正しいと思います。

 

「新自由主義の自滅 日本・アメリカ・韓国」にも書いてありましたが、やはり内需が無いことが一番の問題です。

経済の成長は内需が一番大切です。

内需を増やす一つには、公共政策があります。

そして、もう一つが新しい価値を作ること。

その新しい価値が生み出されない日本の構造こそが一番の問題です。

(新しい価値を作っていない。自分自身にも反省します。)

 

「新自由主義の自滅 日本・アメリカ・韓国」には、新しい価値の生み出されない日本についての記述はあまりないですが、新自由主義にとりつかれた日本の問題点をあぶり出してくれます。

 

 ※1…

http://www.cao.go.jp/zei-cho/gijiroku/zeicho/2015/__icsFiles/afieldfile/2015/08/27/27zen17kai7.pdf

 

新自由主義の自滅 日本・アメリカ・韓国 (文春新書)

新自由主義の自滅 日本・アメリカ・韓国 (文春新書)

 

 以上