日本酒を飲みながら、自由を探すプログラマー

プログラマーの雑記になります。書評多し。技術少なし。

書評: 申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。(カレン・フェラン、翻訳:神埼朗子)

なんで、こういう本が売れないのだろうか?

世間で流行っているの本は、「マッキンゼーで学んだやり方」とか「一流やエリートはこうする」みたいな本ばかりである。

一方で、「マッキンゼーで学んだやり方」や「一流やエリートはこうする」みたいなやり方を真っ向から批判する本をほとんど見かけないです。

 

その点で、「申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。」は非常に好感が持てます。

多くの会社で当たり前にやられていることを、この本では批判的に書いています。

 

著者であるカレン・フェランさんは、MITにて工学系の学士・修士を取得後、コンサルとしてのキャリアをつまれました。

(大手会計事務所系コンサルティングファームのデロイト・ハスキンズ&セルズ、戦略系コンサルティングファームのジェミニ・コンサルティング)

その後、ファイザーやジョンソン・エンド・ジョンソンなどの大手企業でマネージャーとして働いたバリバリのキャリアウーマンです。

そんなカレン・フェランさんが自らのキャリアを振り返られたときに、狂った経営手法を批判的に告白したのが、「申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。」になります。

 

副題に「コンサルタントはこうして組織をぐちゃぐちゃにする」とありますが、 コンサルタントだけを批判的に取り上げたものではないです。

経営手法全般について、批判的に書いてあります。

また、「なんてひどいやり方なんだ」と文句ばかり書いてある本でもありません。

良いものは良い、悪いものは悪いとしっかり判断されています。

 

「申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。」で取り上げている内容は、以下のようなものになります。

第1章 「戦略計画」は何の役にも立たない

第2章 「最適化プロセス」は机上の空論

第3章 「数値目標」が組織を振り回す

第4章 「業績管理システム」で士気はガタ落ち

第5章 「マネジメントモデル」なんていらない

第6章 「人材開発プログラム」には絶対に参加するな

第7章 「リーダーシップ開発」で食べている人たち

第8章 「ベストプラクティス」は“奇跡"のダイエット食品

 

コンサルティング業務についての記述も十分に面白いのですが、企業が行っている管理手法の批判は秀逸です。

多くの企業が管理手法として導入している数値目標なんて、意味がないどころか悪影響を与えていると一刀両断しています。

企業が当たり前にやっていることに疑問を感じているなら、「申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。」をぜひ一読されることをオススメします。

 

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。

 

 

以上