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脱力で生きていくためのブログ

プログラマーの雑記になります。書評多し。技術少なし。

書評:老舗を再生させた十三代が どうしても伝えたい 小さな会社の生きる道(中川淳)

Book review

中川政七商店を再生させた中川淳さんが、そのときの経験を活かして、経営難に陥っている様々な老舗を復活させた内容をまとめた本になっています。

 

中川淳さんは、中川政七商店十三代目の社長をされている傍ら、工芸復活の請負人としてコンサルタントのお仕事をされています。

「老舗を再生させた十三代が どうしても伝えたい 小さな会社の生きる道」で中川淳さんは、そのコンサルタントのプロジェクトでどのようなことを考え、実行されたかを詳細に記されています。

 

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。というコンサルタントの懺悔本の影響かもしれませんが、そのような活動に対して懐疑的でした。

しかし、中川淳さんのコンサルタントとしての活動は、そのコンサルタントを辞めても会社が潰れないような手法を取られています。

その点で、非常に価値のあるコンサルタントをされています。

 

この本を読んで感じた、中川淳さんの素晴らしいところを挙げてみたいと思います。

 

・財務諸表が読めて、分析できる。

・アートディレクション的なことができる。

・世の中の流れに敏感である。

・依頼主に考えさせる。

・モチベーションを上げる。

 

上3つ単体の能力だとは、中川淳さんでなくても良いです。

そういった能力を持っている人なんて、日本を見回してたらごまんといます。

さらに、財務諸表なんて会社の社長なら、ある程度読めて当たり前です。

実際にはそういうわけではないので、売れているのに経営難に陥っている企業が多いのですが。

経営難に陥っている企業は総合的に判断して、経営を復活させないといけないので、総合力が高い中川淳さんが、老舗企業のコンサルタントとして活躍されているのでしょう。

 

上3つは企業に気付きを与えることですが、下2つは企業が永続的に活躍するために必要なものです。

その企業に務めている人が実際に考えないと、コンサルタントがいなくなると元通りになります。

その結果、高いコンサルタント料を払っただけで、経営難は変わらないという事が多く存在します。

しかし、中川淳さんはその企業に考えることを課されるので、上のような事例はないでしょう。

そして、企業の人が提案された内容をしっかり受け止めて、モチベーションを上げることも欠かされません。

 

中川淳さんのコンサルタントの手法を知りたい方は、「老舗を再生させた十三代が どうしても伝えたい 小さな会社の生きる道」を読んでみてはいかがでしょうか?

個人的には成功談だけではなく、失敗談も載せて欲しかったですが、読了後満足できる一冊でした。

 

 

老舗を再生させた十三代が どうしても伝えたい 小さな会社の生きる道

老舗を再生させた十三代が どうしても伝えたい 小さな会社の生きる道

 

 

以上