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脱力で生きていくためのブログ

プログラマーの雑記になります。書評多し。技術少なし。

感想:沈黙 -サイレンス-(監督:マーティン・スコセッシ、原作:遠藤周作)

Movie

あまり注目されていませんでしたが、沈黙 -サイレンス-がついに公開になったので、見に行ってきました。

原作は、遠藤周作の「沈黙」になります。

沈黙は、江戸時代の禁教令に対して抗ったキリスト教信者について描いた作品です。

この作品は、不朽のキリスト教文学と言われており、日本文学においても高い地位を誇っています。

沈黙は文学として素晴らしい評価を得ていますが、その問題点を挙げるとすれば、小説というフィクションで書かれたにもかかわらず、史実のように記されていることです。

 

もちろん、「沈黙」をどう捉えるかというのは読み手によって違うと思います。

それでも、沈黙という小説は宗教と社会の関わりという問題をあぶり出す素晴らしい作品の1つです。

 

そんな沈黙は、マーティン・スコセッシの手によってようやく映像化されました。

マーティン・スコセッシが監督を務めると決まってから、約10年の歳月が経っています。

ヴィム・ベンダースの「イン・ザ・ミソスープ(村上龍)」みたいになるのではないかとひやひやしておりました。

 

「沈黙 -サイレンス-」の評判もよく、マーティン・スコセッシ監督作品のなかでベストのものになるのではないかという声も聞こえてきます。

ちなみに私は、マーティン・スコセッシの最高傑作は?と聞かれれば、「タクシードライバー」と答えます。

沈黙を見た後でもその評価は変わらなかったです。。。

 

それでも、沈黙という映画は素晴らしかったです。

2時間40分という大作にもかかわらず、映像に釘付けになりました。

時間の流れの強弱の付け方が非常にうまく、見ている側を飽きさせませんし、その時間の流れによって、映画に出てくる人々と時間を共有しているような感じになります。

2時間40分を見入るように見てしまいます。

 

「沈黙 -サイレンス-」は重い雰囲気の作品になっています。

バイオレンスな映像もあります。

バイオレンスに関して言えば、PG12指定になっていましたが、個人的にはR15指定でも良かったのでは?と思うぐらいハードなシーンがあります。

 

2017年2月現在、芸能ニュースでは宗教問題が取り上げられていますが、社会と宗教の問題を考えるなら、沈黙をまずは見るべきでしょう。

いろいろと考えさせられます。

 

沈黙 (新潮文庫)

沈黙 (新潮文庫)

 

 

以上