脱力で生きていくためのブログ

プログラマーの雑記になります。書評多し。技術少なし。

書評: 労基署は見ている。(原論)

労基署とは、労働基準監督署の略である。

その労働基準監督署が何をしているかというと、労働法に違反している会社を取り締まってくれている。

 

取り締まるというと、逮捕とか訴訟を行っていると思われるかもしれないが、基本的には労働法を違反していても、そんなことにはならない。

よほどの悪質な行為ではないかぎり、労働法に違反している会社があったとしても、是正勧告が行われて終わりである。

もちろん、是正勧告を無視するようなことをすると、労基署はそのブラック企業に関して鉄槌を下すことになる。

 

この本の著者である原論さんは、そんな労働基準監督署で19年間勤められた労働環境のスペシャリストである。

そんな原論さんが、労働基準監督署で勤められていた時に出会ったダメな企業が、「労基署は見ている。」では紹介されている。

 

 私は「労基署は見ている。」を労働基準法について書かれものだと思い、手にとったのですが、正直言って想定とはまったく違ったものでした。

「労基署は見ている。」は労働基準法について詳しく書かれた本であるというより、むしろブラック企業の実体をあぶり出しているルポルタージュに近い本です。

 

労働基準法について詳しく知ることはできませんでしたが、世の中のダメな企業を知ることはできました。

ダメな企業って山ほどあるんだなぁと、つくづく感じます。

 

特に労働環境を改善する気がない企業なんて、どうしようもないです。

そんな企業はやっさと潰してしまうか、労働者は今すぐにでもその企業を辞めるべきでしょう。

もちろん、その企業を辞めると自分には行き先がないと考える人の気持ちも分かります。

 

でも、労働者のことを考えてくれる企業は、労働者にどの企業へ行ってもやっていけるようなスキルを与えてくれます。

労働者がどこへ行ってもやっていけるようなスキルを与えてない企業は、労働者のことを考えてくれていません。

そんな労働者のことを考えない企業に居て、幸せになることができるでしょうか?

私は、幸せにならないほうに賭けます。

 

「労基署は見ている。」に出ている企業は氷山の一角でしょう。

ダメな企業をあぶり出すために、日本の労働環境を良くするために、ぜひ労働基準監督署に頑張ってもらいたいです。

 

労基署は見ている。 (日経プレミアシリーズ)

労基署は見ている。 (日経プレミアシリーズ)

 

 

以上